免疫とは

たくさんの異物、たとえば、風邪の原因になるアデノウイルス、インフルエンザ、コロナウイルス、大腸菌、結核菌、花粉などの様々なアレルゲンなどに取り囲まれて生活しています。

それらから脅かされず健康を維持するためのシステムが体内には備わっています。

そのシステムは3段階に分かれています。

第1段階は、そもそも体内に異物を入れないようにシャットアウトするというしくみ、「防御」です。

「防御」には物理的防御と化学的防御の二種類があります。

物理的防御は、角質層というバリアが張られているということ、気管、鼻、胃などの粘膜が異物を排除しているということなどが挙げられます。

化学的防御は、涙や汗に含まれるリゾチームという酵素が細菌の細胞壁を破壊すること、皮膚表面に分布するディフェンシンというタンパク質が細菌の細胞膜を破壊することなどが挙げられます。

第2段階は、第一段階を突破し、傷口や鼻から口から体内に侵入した異物を食作用で分解してしまうという「自然免疫」です。

好中球、マクロファージ、樹状細胞という白血球が異物を取り込んで分解することで排除します。

第3段階は、第2段階を突破し、より高度に異物を排除する「獲得免疫」です。

T細胞、B細胞という白血球が働きます。

自然免疫と違い、異物の種類を認識して狙い撃ちで排除するので、第3段階では「異物」とは言わず「抗原」といいます。

T細胞が分化したキラーT細胞による「細胞性免疫」、B細胞が分化した抗体産生細胞による「体液性免疫」を動画にしてみました。


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