遺伝子とタンパク質
20世紀の始めまで、遺伝子はタンパク質であると考えられていたようです。
科学者のたゆまぬ努力で現在、遺伝子の本体はDNAであることがわかっています。
ワトソンとクリックはDNAの二重らせん構造の発見でノーベル賞を受賞しました。
しかしそれは、ロザリンド・フランクリン女史の研究の成果あってこその受賞です。
彼女自身はガンで亡くなっていたため、受賞できませんでした。
科学者の人となりは、科学者自身の書いた随筆を通して、間接的に知ることができます。
ワトソン氏は、ベストセラーになった「二重らせん」「DNA」など、多くの随筆を書いています。
4冊目で飽きてといいますか、胸焼けに近い嫌気がさして読むのをやめてしまいました。
人様を面白おかしく主観的に描きすぎているような気がしますし、こちらの勝手な幻想かもしれませんが、真理を追求する崇高な科学者としての魂が感じられませんでした。私の感想です😅
クリックやロザリンドの上司にあたるモーリス・ウイルキンスの著書の方が、面白い内容ではないのですが、科学者らしい見解が描かれていて、好感が持てました。
科学の歴史の背景を知ることによって、科学を身近なものとしてとらえることができ、科学への興味をさらに高めてくれるような気がします。
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